内部被曝(被ばく)するとどうなる?人体への影響と症状まとめ

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まだまだ心配な放射線問題。
平和すぎて意識の中から消えてしまいそうになりますが、日本の原発事故の影響が見過ごせない問題として新たにアメリカのニュースで提起されたのはつい最近。

住んでいる私たちの方が、危機感がないようです。
ここでは、「食べる」ことによって蓄積される放射性物質からの放射線や、医療で使用される放射線について、「内部被ばく」って何?という事を書いていきますね。

内部被ばくって何?影響や症状は?

私たちが地球上で暮らしていく限り、体内に少なからず取り込まれる放射性物質。

例えば空気中の塵、飲み水、食品などに混じっている放射性物質は、呼吸や飲食を通して体の中に入ります。

その放射性物質から放射線が出ているために、体の中(内部)から被ばくする、というのが内部被ばくです。

現代の生活では、土壌に含まれる自然の放射性物質や、世界的に行われてきた核実験の影響、そして原子力発電所の事故など地球規模で放射性物質が拡散されています。

それらを日常的に取り込み、内部被ばくが起こっています。

内部被ばくによる影響とは

中には、その性質から、体の特定の部分に蓄積される傾向がある物質もあります。

ヨウ素131が甲状腺に、ストロンチウムが骨に蓄積されやすいのはよくメディアが報じている通りです。

特にヨウ素131は、福島原発が水素爆発を起こした際に放出した大部分の放射性物質です。

岡山大学の津田敏秀教授は、

内部被ばくにより影響があるかどうかは、放射性物質の量だけでなく、放射性物質の種類(種類によって半減期が違います)、同じように放射性物質の化学的な性質にも影響されます。あるいは取り込まれた場所の放射線への感受性(放射線から受ける影響の大きさ)によると思います。人体の中で一番早くに影響が出そうなのは、甲状腺と思われます。特に若年層に影響が出ます。(一般社団法人 サイエンス・メディア・センター(社)SMC より引用)

と話しています。

つまり、その放射性物質によっては症状が出るまでの期間も違うし、反応する体の部位も異なるということです。

初期症状としては、のどの痛み、口の渇き、鼻血、声枯れ、咳、下痢、微熱、皮膚のかゆみなどで、風邪の症状と似ています。

また、卵巣機能低下、早期閉経、更年期症状など女性特有の体調不良や、

頻尿・血尿・排尿痛などの泌尿器に関わる炎症も内部被ばくの症状と言えます。

これらは、内部被ばくを利用した医療の副作用として認められているので、これらは内部被ばくの初期症状と言えます。

内部被ばくを利用している医療検査とは

PETという検査は、上で説明した放射性物質の性質を利用したもので、体の中の癌がどこに存在するのかを検知する検査です。

癌細胞に集まる性質を持つ放射性物質を体内に入れ、がん細胞に集まった放射性物質が放つ微量な放射線を検知する検査です。

この物質はブドウ糖に似ていて、がん細胞が増殖するためのエネルギーとしてブドウ糖を使うという性質を利用し、全身の癌検査を行うことが可能です。

 

内部被ばくが深刻な理由

放射線にはα線、β線、γ線という種類があります。

科学的に説明すると、アルファ線とベータ線は短い距離しか飛びませんが、ガンマ線は長い距離を飛びます。

外にいる分には、大体アルファ線やβ線は体の中を突き抜けてくることはありませんからガンマ線だけ浴びていることになります。

しかし、放射線が体内から発せられているとなると、アルファ線もベータ線もガンマ線も全てにおいて被ばくしていることになります。

さらに、ストロンチウムは骨、やヨウ素は甲状腺に蓄積されるため、それぞれの放射性物質が内側から放射線を出していることになります。つまり、何十年も体の内側から放射線を浴びることになってしまいます。

科学的な見方では、説明上の被ばく状況は内部被ばくの方がより深刻ということになるのです。

内部被ばくを防ぐにはどうする?

マスクで放射能を吸い込まないようにできる?

よく、知恵袋では「放射能はマスクで防げますか?」という質問を見かけます。

答えは、「はい」です。

しかし細かくいうと、この質問自体が少し間違っていて、正しくは「放射能を防ぐ」のではなく、

「塵やほこりに付着した放射性物質を吸い込まないようにする」

というのが正解です。

(「放射能」は放射線を出す能力のことです。ですので質問自体がおかしなことになってしまっていますが、質問者が聞きたいことはわかりますよね。)

 

放射性物質自体はとても細かいので、市販の花粉対策マスクなどでは防げません。現に、福島原発の事故現場で作業する方々の装備を見ればわかりますね。

作業員の方々は、細かい放射性物質を通すことが許されないような、風の谷のナウシカに出てくるようなマスクをしています。

 

年がら年中マスクを子どもたちに強いてもかわいそうなので、強風で埃がすごいとか、霧やもやの中を歩くとか、呼吸と一緒に放射性物質が付着しているものを吸い込みそうな日にマスクをすれば良いでしょう。

大人で気になる人はいつもマスクをしてもいいですね。

蓄積された食品からの内部被ばくに注意

しかし、事故から数年たってもっと注意するべきは食品です。

じわじわと土壌に蓄積されてきた放射性物質によって、食物が影響を受けていることは確かです。

DNAが傷ついた食品を口にすることは私たちにとっても危険です。

また、放射性物質が付着したままの(泥付きなど)野菜は、よく洗うべきです。

しかし少なからず、口にしているものからは内部被ばくしていることは避けられないでしょう。

全ての食品を検査している宅配生協を利用するのも手ですね。

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内部被ばくを最小限にする防護方法

今の日本で、今すぐどうこうなるほどに内部被ばくする危険はありません。

しかし事故後の詳細がわからない今、きをつけなければじわじわと何年もかけて体にたまってしまうでしょう。

子どもたちが大人になるころ、20年、30年先の未来に健康でいるためにも、内部被ばくを最小限に抑えて且つ、体内の放射性物質を排出する方法を考えなくてはいけません。

原爆投下後のエピソードが語るように、その後の研究でも「味噌」が効果的だと言われています。

 

 

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